転職・採用・人事を考えるブログ

現在、数百人単位で保育士採用を行っています。30代になってから採用担当になりました。実務経験者が日々感じていることを発信していきます。

みんな辞める!!って崖っぷちになった時の話

どうも!保育職採用担当を2年半しているヒキです。
今日は人事の話とは関係ないのです。
ただ、若い時にマネージャーを経験させてもらった時、
スタッフが全員辞める!!となった時のお話をしたいと思います。

現在、30代半ばなのですが、20代前半のころ、ありがたくも
物流倉庫にて、めちゃくちゃ赤字がでている倉庫の
立て直しを任されて、マネージャー経験をさせていただきました。

赴任当初は、今のメンバーがさぼったり、現場の運営もザルだから
ダメなんでしょっていう、かなりの上から目線でいきました。
(物流ド素人なのに)

 

まぁ、いってみて、2日目で地獄の場所だということは理解しましたね。

アパレル系だったので、毎日、毎日、予告もなし大量の洋服が
送られてくる。ズボン、ジャケット、Tシャツなどなど。
(もう本当にこの時は服なんてみたくなかった・・・)

そして、スタッフはアルバイトが8割で
19時くらいにはほぼ帰る。残るのは社員2人と
アメをなめならが仕事するアルバイトの子だけ。


朝から入荷⇒出荷⇒在庫の格納、補充⇒クライアントへの報告
⇒会社への報告と、本当に過密スケジュールをこなすだけの毎日。

 

マネジメント=数値管理やスタッフ管理なんて全くできやしない。
特に、赴任したばかりなのに、スタッフとコミュニケーションは
全然とれず、自分の仕事は「管理だ!」と思いあがっていたので
そもそも関心がなかったんです。

そんなこんなで、3か月くらい過ぎて、現場も安定し
定時前には仕事が終わるようになってきました。

そうなった時、会社側が、「もう安定してきたから」という理由で
若手社員を異動させようという話になりました。
どこからか、その話を聞いたアルバイトの方々が
「その人がいなくなるなら辞める」とひとり、ふたりと手が挙がり
最終的に、焼け野原レベルでいなくなることがわかりました。

さすがにやばい!!と思いましたね。
え、ひとりで6,000点の入荷やんの?
出荷も大量にこれからあるのに・・・

プレッシャーで眠れない日が続く中、
何度か、会社に直訴して、異動の話はなくなりましたが
その時、自分の行動をかなり反省しました。

売上やクライアントのほうばかりをみて、
一緒に働くスタッフのことは全然みていなかったんです。

 

どんなことに苦労を感じてるのか?
どんな時が楽しいのか?
なんでこの仕事を選んでくれたのか?

全然知らない。

相手のことをしらなければ、当然、私のことも知らないはず。
だから、とにかく、一緒に過ごして話す時間を作りました。
(恋人かよ)

朝、始業前の休憩室で、一緒にコーヒーを飲む。
お昼時間、仕事は横において一緒にご飯を食べる。
帰る前、勤怠表提出時に一声、「早く終わったの嬉しいね」など
声をかける。

とにかく、タッチポイントを増やし、相手と話すことを
心掛けました。

関係性もよくなり、少しずつ、会話が増えて
職場の雰囲気もより良くなってきたと思います。
そして、倉庫の利益も定着率も良くなっていきました。

よく、心理的安全が大事とか、自己貢献感をもってもらうとか
本には難しく書いてありますが、シンプルに
「相手に関心をもって敬意を払うこと」

これだけできていれば、組織運営はある程度うまくいくと
感じました。その職場にあったスキルのある人を揃えるとかは
また別の話で、その場にいる人の力を引き出すには、
これで十分だと思います。

ちなみに、もう一つ心掛けていたのは、
「自分の弱さを出す」ということ。

マネージャー職の人は「しっかりしないといけない」など
理想像をある程度押し付けられがちですが、同じ人間なので
完璧なことは少ないですよね。

なので、周りの人に自分の弱さを出して、頼ることも
大切だなと思いました。
元々末っ子なので、そういう甘えるのは得意・・・

 

今の職場でもし、人間関係に悩んでいたら
「相手に関心を持ち、敬意を持つこと」と

「自分の弱さを出すこと」をぜひ意識してみてくださいね。

めちゃくちゃ心が軽くなりますよ。